シューズレビュー(stride lab本店)@Torin 7
東京都多摩市にあるランニング専門店 ストライドラボ 本店のスタッフ飯塚数貴さんにTorin 7の感想をお聞きしました。飯塚さんはランニングシューズ愛好家であり、今までアルトラ以外も含めて数多くのモデルを履いて走ってきたとの事。
そんな飯塚さんにTorin 7の印象を聞いてみました。
アルトラは他のブランドのシューズと大きく違うつくりをしていると感じる点はありますか?
トーリンはどういった位置付けのシューズだと感じていますか?
ガイダンスモデルの「PROVISION 7」や「PARADIGM 6」ほどのサポート力はいらず、「ESCALANTE RACER」のような軽さと蹴り出し感ではない、しっかりしたクッションとフィット感の高さから、日々のランニングからウルトラマラソンのような長い時間でも、地面からの反動を抑えるしっかりとしたクッションが欲しいランナーにお勧めできるモデルです。
これまでのトーリンと比較してトーリン 7はどういった違いがありますか?
アップデートポイントが多く、以下のような点があげられと思います。・スタックハイト+2mmの厚み
・包み込むようなアッパー・シュータン厚みへ
・伸びづらく、止まりやすいシューレースに
・よりグリップ性能を求めたアウトソールパターン
それぞれ詳しく教えていただけますか?
スタックハイト+2mmについて
薄過ぎず厚過ぎずという絶妙なバランスのTORINですが、TORIN 4以来の4世代ぶりにスタックハイトの変更となり、スタックハイト30mmの厚さになりましたが高いクッション性を感じられるだけでなく、踵後方のミッドソール面積が広くなったことでに安定感と自然で自由な足の動きも提供してくれます。TORIN 5から採用した軽くて贅沢な履き心地を実現する「Altra EGO™ MAX midsole」ミッドソールはそのままでミッドソールは適度に柔らかく、アウトソールが安定した一貫した乗り心地を感じられます。
アッパーの仕様について
アッパーには「エンジニアードメッシュ」 を採用したことでアッパーの厚みが増したことによる包み感を向上させながらも、通気性は抜群です。さらにヒールカラーは前作のトーリン 6 に比べやや低い位置からの配置変更し、厚みを増したことで踵とアキレス腱を包んでくれているようなサポートを感じました。シュータンも甲の痛みが出づらい程よい厚みに変更したことでフルマラソンからウルトラマラソンなど長時間のランニング時でも快適なフィット性を感じられました。
シューレースの幅とストッレチ性の違いついて
太く伸縮しにくく変更になった事で弛みにくく、前作同様にアイレットの上部から3つ目の靴紐を締めるだけで、足底の方から巻き上げるようなつくりから中足部付近のフィット感が大幅に向上しています。今作は様々の仕様変更していますが、シューレースの仕様変更は長時間の使用時には一番ストレスを感じることから個人的には一番嬉しい変更点です。
アウトソールも大幅に変更しています。
ALTRA独自構造のフットポッドテクノロジー(実際に足の骨や腱をマッピングし、自然に曲がったり動いたりするのを助けるアウトソール技術)を採用しています。スタックハイトの厚さが増したため前作よりもグルーブ(溝)が深くし、体重移動を可能にしているではないかと!グリップ力も細く、多方向パターンで力が正しく伝わっているように感じます。
実際トーリン 7を履いて走ってみてトーリン 7はどのような方に特におすすめだと感じましたか?
最後に、サイズ感について教えてください。
足を実際に測った長さに1~1.5cmプラスしたものがいいと言われていることから、概ねALTRA内ではスタンダードなサイズ感かと思います。
前作同様「スタンダード」フットシェイプを採用していますが、若干アッパー内がスッキリしたことからゆとりを感じますが、前作を着用している方はサイズ変更の必要はないかと思います。
参考に私が違うモデルでどのようなサイズを履いているかお伝えしておくと
LONE PEAK 7でUS11(29.0cm)、
OLYMPUS 5でUS11.5(29.5cm)、
ESCALANTE 3でUS11.5(29.5cm)、
PROVISION 6でUS11(29.0cm)を履いています。